暇人源流釣行
北上川水系胆沢川

02/9/21〜09/23
暇人協会

他会
下田 香津矢
大沢 健治

川上 健次
城野
曽野部
小林

岩手県小出川釣行  9月20日夜9時、仕事場から下田会長の家に直行する。 そこでいつものように共同装備を確認、食材をザックに詰め込み準備完了、この頃から自分のテンションが上がって行くのが良く分かる。いつもどうりほろ酔い加減の会長が助手席に座り、今回の釣行の待ち合わせ場所となった東大宮の川上さん宅に向かった。川上さん宅にはすでに曽野部さん小林さんが来ており、後に城野さんも予定どうり合流。一路岩手県の小出川まで約500キロを駆け抜けた。

 車止めには2台の車が止めてあり、さすがに3連休の初日と思い知らされる。しかし、イワナは少し釣れれば良いし、源流を満喫できれば文句はない。朝の涼しい空気の中を歩き出した。森の中を少し歩くと赤土の急登が現れる、汗が吹き出すがすぐに平たんな尾根にでた。尾根上では心地良い清風が汗ばんだ体を癒してくれる、風に吹かれる葉音はカサカサと秋を感じさせている。ここからはブナやミズナラの山を見下ろしながら尾根を歩くだけだ。
 しばらくして下りとなり小出川支流栃沢に出る。ここで小休止、ザックを置き自分と曽野部さんが竿を出す。曽野部さんはフライ、自分はエサで釣りはじめた。小規模なゴルジュとナメの渓相、イワナの付き場は分かり易いがアタリが無い。上流へと遡行し二股を右に入る。そこでやっと大石の裏からイワナのシグナル、きれいだがとぼけた感じのイワナが釣れた。曽野部さんのフライにはアタリがない。自分のエサでもやっと一匹、ここはだいぶ攻められた後らしい。魚止めの滝を確認し気分を換えもどる。
 栃沢を下り小出川に出る間はマイタケを求めて小尾根に何度か取り付くが全て空振り。下流から川上さんが小さいがマイタケを持って歩いてきた、流石である。皆の目がマイタケに釘付けになる。ここからは本流を釣るのではなく、マイタケ狩りに専念した。川上さんや会長は経験豊富だし自分はまだまだ修行の身、がむしゃらに大木を巡るが見つけられなかった。

 テン場は十字峡から30分程上流のきれいで快適そうな場所。早速薪を集め宴会に向けて働く、なんせ2晩の大宴会、会長と川上さんは渓流会を代表する大酒飲み、準備を怠るわけにはいかない。一段落してビールで乾杯、これがいつもの事ながらうまい、皆の顔にも微笑みが見える。ひと休みして自分と小林さんでおかずのイワナ釣りへ、残る4名はそのまま宴会へと突入していった。
 小林さんには間を開けて上がってもらい自分はテン場のすぐ上から竿を出した。何組かのパーティーが先行した後だけにどう釣ろうかと考え、仕掛けを一ひろにして竿抜けを狙っていった。すると面白いようにアタリが続くが兎にも角にも型が小さい。そこそこの数を上げたがキープできたのは一匹のみ、まあ仕方が無い、上流から人が歩いて来る状況だから釣りになっただけ良しとしよう。後は小林さん頼み、良型のイワナを数本そろえて来てくれた。

 こうしてマイタケとイワナが揃い後は城野さんや会長がこれまた旨い料理をどんどん出してくれる、特に最高だったのは城野さんの郷土料理というご汁のテン場バージョン、大豆が砕かれて味噌汁の中に入っており、少し甘めの味噌が疲れた体を癒してくれる。テン場で旨い料理が食える、これぞ最高の釣行だ。そして、楽しい諸先輩の話を聞きながら、いつしかシュラフに潜り込んでしまった。  

 2日目、朝からみんなで釣りである。城野さんと会長、川上さんと曽野部さん、小林さんと自分の3組に別れて釣り上がる。小林さんと自分はテン場からすぐ上流、左岸から入る沢に、それより上流の二股の右を川上さん達が、左を会長達が釣り上がった。自分達が入った沢はほとんどアタリ無し、7寸のちびが釣れただけ。
 ほどなく見事な魚止めの滝が現れた。滝下の小淵で尺は有りそうなイワナがゆらゆらと泳いでいる。どう流しても食い気が無いらしく反応は無い。沢を下り、マイタケ探しである。本流に出ると、上流に入ったはずの二組も下りて来た。どうやら似たような釣果らしい、イワナを諦めマイタケ狩りに没頭した。そんなかたちで、二日めも早めの宴会? まだ昼である。昼飯に城野さんがピリカラのパスタを作ってくれてこれがまた最高。昼飯はそのまま宴会へと移行していく。

 3日目、最終日である。十字峡まで下り、マイタケ狩り。城野さんと小林さん自分の3人で分かれ、川上さんに教わった急斜面を登ったがマイタケは残念ながら見つからなかった。その後小林さんが見事にマイタケを探しあて、笑顔で山を下りて来た。帰りに分けて頂き本当にありがとう御座居ました。2泊3日のマッタリとした宴会釣行、自分として満足のいく心に残る釣行でした。

記 大沢健治

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