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■2008/04/12

清津川支流 釜川釣行

参加者:下田 香津矢・典子/鈴木 誠一/
松村 実/新発田 悟(記)

 

 車止め大場部落から(大谷内ダムへの)取水口までのアプローチはきついものがあり。2年前(4/1)は新雪が積もって途中敗退、引き返した事もあった(当HP、06”釣行記録参照)。

例年の経験により、腰から下は保温性のあるウェーダーを履き雪が入り込まない足回りが無難であるかも知れない。また、雪に足を踏み抜かない為、カンジキが欠かせないだろう。

 私(新発田)はカンジキ換わりに山スキーが威力を発揮するはずだと、前々からそう思っていた。そこへ今回、スキーの巧い松村はショートスキーでスイスイ行くから・・・と前日、私に密かに電話が来た。それじゃーと、二名は形態の違うそれぞれのスキーを準備し挑む事にした。

晴れるはずの天候はトンネルを抜けると雨であった。車の中で当会きっての雨男二人がお互いブツブツ言い合っている。幸い早朝の車止めに着くと、雨は止みガスが掛かって来た。気温は5℃くらい、随分雪が多く残っており雪質は水っぽい。

 出発準備、全員なごやかに会話が弾む。私は内心、松村の踵が固定のショートスキーでは直ぐに音を上げるだろうと思った。そこへちょうど、地元の小林さんが顔を見世に来て下さった。「・・・ほほうスキーかね〜?」と否定も肯定もしない含みある言い方で「帰りは楽かもしれないナ?!」とニコニコ顔をされた。

「さあ、行くか!!・・・」の声が掛かる。スキー班は何かと時間が掛かり、装備の大げさな私が一番遅かった。それでもシールを付けるとペタペタ雪上を軽快に進んだ。案の上、松村が前方に早くもスキーを脱いで立ち止まっていた。

 それぞれ皆、一緒になり最初の一服をする。私は早々靴擦をおこした患部に手当をした。前途悲観的になって来る。その後の急登では、誰しもヒーヒー音を上げ始める。我らスキー班はスキーを担ぎ後を追う。「帰りは滑るぞ!きっと優位になる」と、我が身を励ます。

「これほど長い林道だったか?」と、ボヤいていると、後は下り降りるだけの地点に着いた。

松村は生き返った様に「ヤホー」と、軽快なテクニックで一挙に滑り降りた。私は元来、滑走技術は今イチであり、なんとか山を下れば良しとする主義である。それはともあれ、目前の急坂は雪質も悪いし、無理はせず極力慎重に降りた。

付け加えるなら、両足とも靴擦れがひどく痛い、いよいよシールを外すとあまりに滑って怖かった。

遂に釣る現場までスキーで来てしまった。

 いまいましいスキー靴を脱ぎ捨て、ウェデイングシューズに履き替えた。川の水量は非常に多く、流は強い。各人、数カ所のポイントに近寄り、竿を出し魚信を確かめる。私はやっと粘って小イワナ一匹釣り上げた。2時間もすると全員戻って来てしまう。午前10時いつもの雪上宴会となった。

帰路である。

「先に行って下さい」と物の多いスキー班は出遅れる。我らはウサギであり。前者はカメと云う設定にあり、結果、機動力がものいう筈なのだ。

しかし、先行く者は足跡のみ残し視界にない。

林道はほんのわずか下り気味になった。山スキーの私はストックを漕ぐことで多少スピードアップした。一時前方にカメ班も観えて来る。ただ、最後尾の松村はスキーが短く悪雪に苦戦して付いて来なかった。結局、車止めまでウサギのスキー班は終始遅れて惨敗となる。


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