暇人「岩トレ」
暇人の「岩トレ」といえば日和田山の岩場をよく利用していた。あるいは奥多摩、鳩の巣駅近くの河原でもおこなった。
いずれも、難易度が高い岩場だったり、身近に適度な支点が取れなかったりで。私達にとってイマイチ!ちょうど良い練習場ではなかった・・・。
今回、この場所にしたのは「岩トレ」が押し迫ったある日、会員のひとりが日和田山の麓、高麗川(巾着田)の河原で偶然、東京マタギ深瀬信夫氏のアウトドア講習会に出合い、見学して来たのがきっかけだった。ここは、まさに私達の「岩トレ」には、もってこいの好条件が揃っていた。
桜が前日、東京で開花し。飯能市のこの辺は一分咲きだった。気の早い花見やバーベキューのグループのいる中、橋の真下に車で乗り込み。歩いて0分さっそく、手頃の石垣(人工物)に集まり講習会を始める。
今回「岩トレ」の重点的指導内容は。
あえて、クライミング用具等に頼らない技術(道具を持ち合わせていない場合、どう対処し切り抜けるかを想定し行ってみる)。
現場での比較的多用する技術を確実に身につける。
『下降器を使わないザイルだけによる下降』
(垂らしたメインザイルを腰の位置でUターンし、前方で握り合わせ制動する)
[古式下降・肩ガラミ1]首の部分にザイルが擦れるので注意。
[古式懸垂?肩ガラミ2]上方@より→股下から背中を廻り→A右肩→B前方右手に合わせ→C下側方向へ流す(右手の握り加減と股、背中、肩で制動する)
右肩よりザイルが外れないよう注意しよう。
(ザイルを右腕に絡ませ、左腕側は脇腹あたりで押さえて制動)
( ザイルを右腕に絡ませ、左腕にも絡ませ制動する)
その後、エイト管や、カナビナの半マストで下降をくり返し練習する。
エイト管による懸垂下降の開始。
半マストによる懸垂下降。
(橋の欄干側に移動した)
川の中や現場では往々にして、支点のとれるようなモノがない場合が多い。そこで 下降(ビレイ)器を使わないで、ボデイビレイする。 この際、 身体に掛かる圧力や衝撃も体験してみる。確保者は下に引き込まれないよう、しっかり踏ん張ろう・・・
?
(下から登る者を肩ガラミで確保している)
ここでは都合良く欄干に支点がとれる。ザイルの方向を変える事で比較的容易にビレイができる。(注*画像をみると、2ヶ所の支点は、この場合不要?どちらか1つが良いようだ・・・)
下から登る者を下部で確保してみる(トップの確保)
欄干よりザイルを垂らし、貴重な空中懸垂する者。
垂らした太いザイルに、手持ちの細引きでプルージックを使って登り返しを体験する者。
空中での昇り返しはかなりキツイものがある。
プルージックは随所で使うので憶えておこう。
小春日和で天気は良かった。(もっとも)雨なら橋の下に逃げ込めば良し。宴会も出来そうな場所だった。
会員の中には、ルアーを試したいという者が多く、直ぐ前の水面に向かいキャスティングの練習を1時間ほど行い、一日を終えた。